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論理的推論を具体例と共に解説!~1日でも早く見たかったブログ~

はじめに

 

 どうも Junite です。

 

 今回は、思考法の一環として、 ”論理的推論” とは何なのかについて解説し、そのことを意識的に使うとどんなメリットがあるか、についても話していきたいと思います。

 

 

論理的推論とは?

論理的推論の一般的説明

 

 論理的推論とは、簡単に言うと、

 

既に知っていることから、新たなことを正しく予想する

 

ことです。

 

 つまり、自分の持っている知識から、持っていない知識を導くことで、知識の幅を広げることです。

 

 この説明を聞くと、何か難しいことのように感じますが、論理的推論は、その言葉自体は知らなくても、我々が無意識のうちにやっていることです。

 

論理的推論の具体例

 

 例えば、あなたが外に出て空を見ると、黒い雲が空に広がっているとしましょう。

 

 その時あなたはどう思いますか?

 

 ほとんどの方が無意識のうちに 「これから雨が降りそう」 という予想をするはずです。

 

 この時どんなことが起こっているのかというと、

黒い雲が空に広がっている」 という既に知っている知識と、

黒い雲があると、雨が降る確率が高い」 というこれまた既に知っている知識から、

このあと雨が降る確率が高い」 という新たな知識を生み出しているのです。

 

 つまり、あなたは今、論理的推論をしたのです。これ以外にも、論理的推論は非常に多くの場面で使われています。

 

 もう一つ例を挙げましょう。例えば、あなたが会社に遅刻したとしましょう。

 

 その時、ほとんどの方が 「上司が怒っているのに違いない」 という予想をするはずです。

 

 この時どんなことが起こっているのかというと、

遅刻をした」 という既に知っている知識と、

遅刻をすると、上司が怒る確率が非常に高い」 という既に知っている知識から、

上司が怒っている確率が非常に高い」 という新たな知識を生み出しているのです。

 

論理的推論の具体的説明

 

 大まかなイメージを掴んでもらったところで、ここからは、もう少し踏み込んで解説をしていきたいと思います。

 

 論理的推論は、 ”前提条件” ”規則” ”結論” の三つの要素から説明できます。

 

 先ほどの例を使うと、

黒い雲が空に広がっている」 と 「遅刻をした」 が前提条件、

黒い雲があると、雨が降る確率が高い」 と 「遅刻をすると、上司が怒る確率が非常に高い」 が規則、

このあと雨が降る確率が高い」 と 「上司が怒っている確率が非常に高い」 が結論です。

 

 そして、この要素のうち、既に二つの要素が分かっており、残りの一つの要素を予想すること、これこそが論理的推論なのです。

 

論理的推論の分類

 

 論理的推論は、どの要素が分かっていて、どの要素が未知であるかで、三種類に分類することが出来ます。

それぞれ ”結論” が未知である場合、 ”規則” が未知である場合、 ”前提条件” が未知である場合、です。

 

演繹法

 

 演繹法は、 ”前提条件” と ”規則” から、 ”結論” を導くことです。

 

 先ほど挙げた例は、両方とも ”結論” を導いていることから、演繹法と言えます。よって ”論理的推論の具体例” というよりは ”論理的推論のうち、演繹法の具体例” といった方がより正確です。

 

 演繹法のより詳細な解説は、別ページでしたいと思います。

 

帰納法

 

 帰納法は、 ”前提条件” と ”結論” から、 ”規則” を導くことです。

 

 例えば

黒い雲が空に広がっている」 という前提条件と、

雨が降る確率が高い」 という結論から、

黒い雲があると、雨が降る確率が高いに違いない」 という規則を導くことが帰納法です。

 

 

 帰納法のより詳細な解説は、別ページでしたいと思います。

 

アブダクション

 

 アブダクションは、 ”規則” と ”結論” から、 ”前提条件” を導くことです。

 

 

 例えば

黒い雲があると、雨が降る確率が高い」  という規則と、

雨が降る確率が高い」 という結論から、

黒い雲が空に広がっていたに違いない」 という前提条件を導くことがアブダクションです。

 

 アブダクションのより詳細な解説は、別ページでしたいと思います。

 

論理的推論の注意点

 

 論理的推論をするときの注意点なのですが、帰納法アブダクションに関しては、あくまで予想であるため、確実にそうとは言い切れないということです。

 

 例えば、黒い雲が空に広がっていると雨が降ることから、 「黒い雲が空に広がっていると雨が降る」 という規則を帰納法で導いたとしましょう。

 

 ですが、実際には、雲行きが怪しくても、結局雨が降らないというケースも存在します。

 

 つまり、帰納法アブダクションは、あくまでも経験的にそうである確率が高いと予想しているだけなので、必ずそうなるとは限らないのです。

 

 一方で、演繹法は ”前提条件” と ”規則” が正しいのならば、導かれる結論も必ず正しいです。

 

 演繹法で得た結論が間違っているのならば、それは ”前提条件” と ”規則” のどちらか、或いは、両方が正しくないのです。

 

 決して、演繹法によって間違った結論が導かれたわけではないのです。

 

論理的推論のメリット

 

 ここまで論理的推論について詳しく解説してきました。ここからは、論理的推論を意識的に使うと、どのようなメリットがあるのかについて話していきます。

 

その1:無意識の思い込みに気づきやすい

 

 一つ目は、無意識の思い込みに気づきやすいことです。

 

 我々は、正しいのか証明されていない、或いは正しいと思い込んでいる知識を、意図せずに使いがちです。

 

 そうすると、結果的に間違った結論を導いてしまったり、そもそも間違っていることにも気づけなかったりします。

 

 ですが、論理的推論を意識的に使うと、何が ”前提条件” で、何が ”規則” で、何が ”結論” なのか、を毎回考える必要があります。そのため、それらが正しいのかを吟味する機会が増え、思い込みに気づきやすくなるのです。

 

その2:思考が整理しやすい

 

 二つ目は、自分の思考を整理しやすいことです。

 

 前にも述べたように、演繹法を使っているところは必ず正しく、帰納法アブダクションを使っているところは、違う可能性もあります。

 

 そのことを意識することで、どこが正しくて、どこが間違っている可能性があるのかを判断でき、無駄なことを考えずに、効率的に思考をすることが出来ます。

 

おわりに 

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 日頃から ”論理的推論” を意識的に使用して、活用できるよう練習してみてください!